先日、卒業生がひょっこり本校を訪ねてきてくれました。

本学科では、卒業生を2回送り出していますが、皆よく顔を見せに来てくれます。

訪ねてきてくれたのは、臨床に入って2年目の2人（女の子）と1年目の1人（男の子）でした。入職１～2年と言えば、職場の環境に少しずつ慣れ、仕事の責任や楽しみというものを理解し始めるころです。職場での出来事を笑顔で話してくれました。私自身の経験では、この時期つらいこと・きついことも沢山あったのですが、彼女らからはそのような話はありませんでした。職場の先輩方に本当に大切に育ててもらっているのでしょう。受け入れていただいた病院の皆様には感謝せずにはいられません。そして、第1期生という立場をよくわきまえ、後輩の為に努力してくれている様子の彼らに頭が下がる思いでした。

看護師という仕事に就くと、人の役に立つことが優先され、自分の事は後回しにするのが当たり前になってしまうのですが、卒業生の皆さんには、自分の人生も楽しみながら、今しかできない生き方をしてほしいものだと思います。それがきっとこれからのケアに活かされていくのだから…

卒業生の3人としばらく話した後、それぞれ帰っていきましたが、その晩、話せて楽しかったとメールをもらいました。人を思いやる気持ちが伝わってきて、嬉しかったです。

看護学科長　高橋　みさ