今日は2年生の「評価学」の授業の様子を紹介します。
え?評価学って???
「おっと!渡邉先生が、周りを取り囲んだ学生の熱い視線を感じつつ、真剣な表情で角度計を操作して足関節の角度を測定していますよ~」
右手に持っている金属は「ゴニオメーター」っていうんです。
ゴニオメーター(角度計)という器具を用いて、対象者の関節の角度を測定する授業です。
金属であり、片手で操作するにはそう簡単ではないため、まず使い慣れておくことも大切になります。教科書にはどのように関節を動かし、どの部位に角度計を当てて、といった記載はあるのですが、実際に身体を使って覚えていきます。
学んだ専門用語を普通に使いますが、対象者にとっては全く理解できない用語。
「このように動かしてほしい」と思って専門用語を使って説明しても対象者は“ちんぷんかんぷん・・・”なんてことにならぬようシミュレーションすることも大切なんですね~
わかりやすい言葉に言い換える、かみ砕いて説明する能力も必要になります。
耳の遠い方、手足が不自由な方、目が見えにくい方、認知症の方などさまざま。
同年代の人としか話せないということにならぬよう、身近な家族に協力してもらって、自宅でも会話の練習をしている、検査の練習をしているメンバーもいるとか。
意識を高く持っている学生がいることに、と~ってもうれしく感じてマッスル。
今後は身体のどこかに痛みを有してたり、けがや病気などで関節の動きが障害されておられる方々の原因を探りながらの測定になります。
実際に身体を動かして手や足の関節の動きを測定します。1年次に学んだ「解剖学」や「運動学」などの知識を応用して・・
どちらかというと、机に座っての授業よりも「実技」ということもあり、みんなの表情はどこか活き活きしているようです(^^♪ どうしても学内では健常者間での練習しかできません。
しかし、今後は病院や施設で、小さい子どもから高齢者までの対象者にかかわっていくことになります。
クラスメート間ではなかなか難しいですが、目の前の方が「何らかの身体に支障をきたしている対象者」であることを想定して、意識して練習することが大切になるんですね~
私たち理学療法学科は、クラスメート間だけでなく1か月に2回、松山市シルバー人材センターの方々に協力いただいて実技の練習やコミュニケーションスキルの向上を目的に取り組んでいます。
上の写真は肩関節を外に広げた状態から手のひらを下におろした際(内旋:ないせん)に
「この部分が浮き上がってくるでしょ~」っと指をさしていますね。
んん?しかし指を出している手、よく日焼けしてますね~
この人は、自称「だらだらんなー・てっちゃん」
フルマラソン以上の距離を走るのが好きだとか。あ!道理でね~