看護学科3年生の「小児看護学」の一環として、今年もキワニスドールを
使用したプレパレーションの学内実習が行われました。
「キワニスドール」とは、無地の白い木綿生地にポリエステル綿を詰めただけの
シンプルな形で、目も鼻も口もありません。
これは、医療関係者が小児患者さんとのコミュニケーションツールとして
使われたり、幼い患者さんの心の支えになる特別な意味をもった人形なんです。
用途に応じて、服や髪の毛を付けたり、似顔絵を描いたりします。
実際には子供の患者さん自身に、自由に絵を描いてもらうこともあるそうです。
「プレパレーション(preparation)」とは、英語で「準備、用意」の意味で、
小児看護においては、子供に対して治療内容などを分かりやすく伝えてあげる
ことにより、不安や恐怖心を少しでも取り除いてあげることをいいます。
今回の実習では、看護師が実際に患児に対して、検査や治療内容の説明を行って
いる状況を想定して、班に分かれてロールプレイングを行いました。
キワニスドールを使って病状についての説明をしたり、子供の前で実際の注射の
手順を演じることで、恐怖心を和らげることができます。
それ以外にも、各班がそれぞれに工夫を凝らしたプレパレーションを行うことが
できました。
今回学んだ知識や技術は、後期の「小児看護実習学」において、実際に患児と
接する現場で活かされることを期待します。
3年生のみなさん、お疲れでした。これからもがんばってくださいね。